人気ブログランキング | 話題のタグを見る

円陣と言う、製造業の集まりの情報発信ブログ(E-SET宇宙関連)
by enjinzenkai
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
円陣LINK集
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
九州小型衛星の会(QSSF)研究会報告
こんにちは(^^)/
ふっ素屋です。

昨日、九州小型衛星の会(QSSF)2007年第2回研究会に行ってきましたので、弊社ブログの抜粋からご報告いたします。

**********************************************************

昨日、福岡天神福ビル9Fで開催された九州小型衛星の会(QSSF)2007年第2回研究会に参加してまいりました。

先だって、九大花田先生のところへお邪魔して、人工衛星のことについて色々なお話を伺い、是非、”円陣”としてかかわれたらということで、その場に丁度おられた九大名誉教授の桜井先生にもこの九州小型衛星の会(QSSF)に参加することを勧めて頂きました。

今回は定期的に行われているその研究会に参加させて頂きました。
この日は30名弱という盛会(後で伺えば日頃はもっと参加されるとのこと)で初参加の小生は多少緊張気味で伺いました。
参加者は協力企業さんや大学関係者、特に多くの学生さんが参加されていて、アカデミックでそして明るい雰囲気がとても印象的でした。

まず会の花田先生よりご挨拶がありました。↓
(先日はお世話になりました。)

花田 准教授














プログラムの1つ目、「小型衛星搭載用Ku帯送信機の開発」について「マイクロラボ」時藤 勉 講師より講演がありました。 ↓

時藤講師















そもそも人工衛星とは飛ばすだけではほとんどの場合、機能しません。
地上と衛星の間を制御を含め通信することが重要になります。
この通信関係のハード面についてのお話です。
正直、専門ではない為、話についていけてたかどうか・・・。
ただ、重要なポジションの最先端のお話なので耳カッポジッて、眼を皿のようにして拝聴しました。
人工衛星という限られたスペースの中で使われる為、いかに高機能で且つ耐久性に優れたモノを創っていくか、また、当然限られた開発費の中から創っていくというモノづくりの原点で日々格闘されている情景が語られていて、そのモノづくり精神は大いに勉強になります。

EM機
















通信機に求められるもの
















通信機本体


















鹿児島大学の准教授 西尾先生からのこれらの開発についての補足説明がありました。↓
この先生は九州の人工衛星開発の中でも鹿児島部会という独自の組織の中で手腕を発揮なされております。

西尾 准教授
















次に日本の人工衛星の重鎮、九大名誉教授 八坂先生による「小型衛星をとりまく状況」という題目で講演がありました。

小生のような人工衛星のド素人でもわかるように講演されておられました。

八坂 名誉(特任)教授














クリック↓

小型衛星とは












↓はあくまでもヨーロッパにおける分類とのこと。目安です。

小型衛星の分類

















小型人工衛星とはそもそもアマチュア無線家たちの理解、協力なしではあり得なかったという興味深いお話も。

小型衛星の歴史
















そしてそれは国内でも同じだそうです。

国内の歴史
















主に大学で開発が進められています。

日本の小型衛星















(クリックすると大きくなります。↓)
学生が作った人工衛星









多くの興味深いお話が伺えました。
日本の人工衛星開発に長きに渡り、携わってこられた方なので、多くの経験を泉から湧き出る清水の如く惜しげもなく語られておりました。(表現が下手ですみません)
そして今後の小型人工衛星の向うべき方向性をはっきり示されておりました。
それは「タンポポの種」、なんだそうです。


そして最後にプログラムの1番目に講演された「マイクロラボ」時藤 勉 講師よりご自身が執筆された「マイクロウェーブ実験室」についてのお話でした。

先ほども触れたモノづくりへの執念を感じるお話でした。
1台数百万もするリフローハンダ機を創意工夫で自作されたお話など大変感銘しました。
あと、1個 数万円もするデバイスをお釈迦にしたりしない為のご苦労なども、同じモノづくりに携わる者として共感するお話をして頂けました。

デバイス



















会終了後、QPS研究所の船越社長に懇親会へお誘いいただき、丁度、九大へ講習に来ていた鶴城屋さんと合流し、参加させて頂きました。

㈲QPS研究所 ⇒ http://www.i-qps.net/i-qps/index.html

そして、なんと、先生方にご来久頂き、この小型人工衛星についてお話をして頂けるようなことになりそうです。
そして、その折、円陣メンバーの各会社へ工場見学に来て頂けそうです。

こんな話は滅多にない。
今回、小生以外も”円陣”メンバーの参加希望者が大勢いましたが、みな経営者という立場上どうしても外せなかったり、以前からの予定が入っていたりと、折角の貴重な研究会に参加できずに、それがとても残念でした。
でも、こうしてご足労頂けるなら、これに勝るチャンスはありません。
是非、実現できるよう、”円陣”メンバーが協力して事にあたっていきたいと思っています。



そして、次回研究会は11月16日(金)に熊本で開催とのことです。

是非、参加させて頂こうと思っています。


最後になりましたが、今研究会のレジュメのブログ公開に快く承知頂いた関係各位に改めて感謝申し上げます。
有難うございました。

by enjinzenkai | 2007-09-09 16:33 | 九州小型衛星の会(QSSF)
<< 九州小型衛星の会、”円陣”の工場見学 ”円陣”宇宙プロジェクト、続編 >>